第5回-小次郎講師からの課題
移動平均線大循環分析の奥義、「帯」を究める!
From:小次郎講師
皆さん、カリキュラムも残り少なくなってきました。勉強は進んでますか?
コジプロでは頭を使った勉強と、それを身体に染みこませる課題とがワンセットになっています。是非、課題の方も手を抜かず、全力でチャレンジしてください。
さて今回の課題は「移動平均線大循環分析」の上級編の中でも非常に重要な「帯」を究める課題です。
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【帯とは?】
移動平均線大循環分析の中期線と長期線の間を「帯」と言います。
帯には、中期線が上にあり右肩上がりの「上昇帯」と
中期線が下にあり右肩下がりの「下降帯」とがあります。
上昇帯と下降帯の入れ替わるところを「帯のねじれ」と呼びます。
今回の課題はチャート読解力が飛躍的に向上する課題です。
是非、繰り返し繰り返し、実験してみてください。
■用意するもの
・チャートシステム(口座開設した業者のチャートシステム)
・プリンター
・色鉛筆青・赤
※プリンターをお持ちでない方申し訳ありません、
チャート読解力を高めるために、安いもので構いませんから購入することをオススメします。
■まずすること。
・好きな通貨ペアの好きな足(日足でも○時間足でも○分足でも可)を選び、
そこに移動平均線を3本付けてください。
パラメーターは短期5本、中期20本、長期40本が基本です。
・そのチャートをプリントしてください。
・プリントしたチャートの帯の部分を色鉛筆で塗りつぶしてください。
そのとき上昇帯は赤色で下降帯は青色で塗りつぶしてください。
※米ドル円4時間足(2015年7月23日12時時点)
※このチャートでは緑色が短期移動平均線線、赤色は中期線、青色は長期線となっています。
■まずは帯に色を塗ったチャートをじっくりと眺めましょう。
イメージしてください。
帯は大河です。短期線は道です。
ろうそく足は人の歩みだと思ってください。
河に沿って道が出来て、その道沿いに人がうごめいているのがよくわかります。
帯の幅は河幅を示し、帯の傾きはその河の流れの早さを示します。
人々は河沿いを河に近づいたり離れたりしながら暮らしてします。
ときに、河を渡ろうとしますが、河幅が広いとき、河の流れが激しいところでは渡ることが出来ず、あきらめてしまいます。
河幅が狭かったり、河の流れが緩やかなところで
は人々は河を何度も渡り交易をします。
そういった悠久の時の流れ、人の歩みが、
チャートの中から感じることが出来るのではないでしょうか?
チャートを眺め、チャートの中から、
そこに生きる人々の息吹が感じられるようになることがチャートの読解力につながります。
この課題をこなすことでチャートの読解力が飛躍的に向上しますので、
必ずチャレンジしてくださいね。
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【(参考)帯が教えてくれること】
■帯とは何か?
・帯は大局トレンドの状態を示すものです。
移動平均線大循環分析を、大局トレンドを示す帯と目先の動きを示す短期移動平均線(及び価格)との関係を見極めるものと理解すればずっと大循環分析の理解度が高ま
ります。
■上昇帯・下降帯
・上昇帯か下降帯かで大局トレンドの方向性がわかります。
■帯の傾き
・帯の傾きが大局トレンドの方向性と強さを示します。
帯が横ばい状態になるともみあい相場を示します。
■帯の幅
・帯の幅が大局トレンドの安定性を示します。
帯が右肩上がりで幅が広いことが安定上昇相場を示し、帯が右肩下がりで幅が広いこ
とが安定下降相場を示します。
・帯の間隔が狭く横ばい状態であれば、もみあい相場であるということがわかります。
■帯が抵抗帯・支持帯として働く
・帯が太く安定上昇しているときは、価格は帯を支持帯として上昇していきます。
価格が帯まで下がれば押し目買いのポイントとなります。
・帯が太く安定下降しているときは、価格は帯を抵抗帯として下降していきます。
価格が帯まで上がれば戻り売りのポイントとなります。
・帯が細いとき、横ばい状態のときは、抵抗帯・支持帯の役割は果たしません。
価格はある時期帯の上にあると思えば次の瞬間には下に移ります。
■帯のねじれ
・帯のねじれは大局トレンドの変化点を示します。大局トレンドの変化点ですから、
そこで価格も変化しやすいと言えます。帯のねじれ地点が変化日になりやすいことも
覚えておきましょう。
【第5回の課題】
課題は次の内容です。例によってコメント欄に全員必ず書き込んでください。
同じ方が何度も書き込んでもらって構いません。
自分で好きな通貨ペア、好きな足を選んでいただき、
それを元に次のように記入してください。
①通貨ペア、足の種類
②そのチャートの日時
③SMAかEMAか
④上昇帯か下降帯か?
⑤幅の広さと傾きは?
⑥そこから何が感じられるか?
⑦ひとことコメントを
記入例
※チャートは上記状態とする。
①通貨ペア 米ドル/円、5分足
②日時 2015年8月11日0時半
③EMAを使用
④現在は下降帯
⑤広がりつつあるところ、傾きはしっかりと右肩下がり
⑥長期の上昇帯がまずあり、その帯が横這いになり、陰転して、下降帯になったところ。
長期の上昇帯の時代は、帯に突入したところが押し目として機能している。その後、帯が横這いになった期間は価格が帯を何度もクロスし、チャート上は三角もちあいを形成していた。その後、下降帯に変わり、下降トレンド発生中。
もみあい下放れという状況か。⑦河の流れに身を任せ、自然体で売買出来るトレーダーになりたいものである。
以上。
ページ下のコメント欄に書き込みましょう。
①通貨ペア、足の種類
②そのチャートの日時
③SMAかEMAか
④上昇帯か下降帯か?
⑤幅の広さと傾きは?
⑥そこから何が感じられるか?
⑦ひとことコメントを
①USDJPY 日足
②2018/8/17
③SMA
④上昇帯の終了
⑤まさに閉じた瞬間
⑥相場の転換? 長期の上昇が継続中、何度か帯に入った所で長期の移動平均線にサポートされていたが、今回は下抜けてしまった。帯も閉じ、方向は変わりそうな雰囲気が強いか?
⑦長い期間でこのように見ると、流れを感じる事が出来る。日々、このように感じる事が出来れば、落ち着いてトレード出来るかもしれない。
’18.3.15-9:15
1.GBP-JPY
2.’18.3.15-9:30
3.SMA
4.下降帯
5.急下降
6.急速に下降している
7.上昇。下降の変換点がわかりやすい
①USDJPY
②2017,12,19 13:30
③EMA
④上昇帯
⑤幅は狭く緩やかな上昇帯
⑥川の流れがカーブするところが足が横断するポイントですね!ゴールデンクロス、デッドクロスでトレンド変換をつかみ、帯が続く限りトレンド継続、長中期帯のトレンドの横這いでトレンド終焉のような
⑦色を塗ってみると流れと転換ポイントがよくわまありました。
①ユーロ/ドル 日足
②2017年12月2日23時(取引き時間外)
③SMA
④上昇帯
⑤幅は狭いが広がり始めている。
傾きは20本線も40本線も上昇、5本は下向き
⑥私が現在使用しているスパンモデルの雲に似ています。
⑦一目均衡表とも考え方は同じように感じますがどちらが有効な分析なのでしょうか?